江戸川区ムジナモ

自生地復活までの課題と現状

江戸川区のムジナモの歴史(発見年除く)

 

大正10年(1921年)

東京江戸川区北小岩四丁目の江戸川河川敷の用水池(小岩菖蒲園)がムジナモ生育の地として、国の天然記念物に指定

 

大正15年(1926年)

ムジナモの絶滅が確認され、天然記念物から解除された

 

平成2年(1990年)

ムジナモ発見百周年記念碑建立

 

平成16年(2004年)

認定NPO法人えどがわエコセンター設立

設立当時もしくはその前から、ムジナモの保全活動開始

 

平成24年(2012年)

江戸川ムジナモ保存会発足

 

平成28年(2016年)

6月の環境フェアにて

長年のムジナモ保全活動が認められ、表彰

 

現状:発見の地の環境について

発見の地である小岩菖蒲園には、常に江戸川の水が直接入れられています。近年河川の海水混入により、シーバス(スズキ)等の本来海に暮らすべき魚が進出していると少々話題になっていますが、江戸川にも微量の塩分が含まれています。しかし、ムジナモ発見当時の明治23年からそのような状況が続いているようで、ムジナモの絶滅の要因と関係あるのかはっきり

とは分かっていません

小岩菖蒲園の菖蒲棚では毎年、アヤメやハナショウブをきれいに育たせ花を咲かせるため、薬品・肥料等を多量に使用しているようです。毎年ムジナモを放流している記念碑の近くのスイレン池に菖蒲棚の水が漏れて、豊栄養化等によりムジナモにとって良くない環境になってしまったことも考えられます

かつてムジナモの自生地だった小岩菖蒲園のスイレン池。

課題:

・小岩菖蒲園のスイレン池の豊栄養化・水質悪化

・ムジナモに対して人々の認識

 

現在・小岩菖蒲園まつりに合わせ、ムジナモの放流を繰り返し行っていますが、どちらも放流して1週間足らずで枯れてしまうという現状です。原因は多々考えられますが多くのことが不明で各会合ごとに会員同士でムジナモの栽培等情報交換を実施しています。多くの人々のご理解、ご参加をして頂けるよう、活動を実施しています。

 

                              令和元年7月13日